2022年の展示

2022年の展示

バックナンバー

2022年2・3月分
2022年4・5月分
2022年6・7月分
2022年8・9月分
2022年10・11月分
2022年12月・2023年1月分

 おもしろタイトルの本(2022年2・3月)

              
 2月展示PDF← 画像をクリックすると展示本のリストが表示されます
  

  タイトルをただの題名と思っている人が多いのではないでしょうか。
 でも、本屋などでなんとなく本を物色している自分を思い返してみてください。まず何が目に入りますか? 本の表紙やタイトルが目に入りますよね。ではそのタイトルがすごく印象的で面白いものだったら、ちょっと手に取って読んでみたくなりませんか?タイトルは題名でもありますが、広告でもあります。どんなに素晴らしい内容の本でも広告がイマイチだと、読む以前に手に取らないですよね。つまりタイトルは本を手に取ってもらうための広告塔なのです。
 近年、タイトルの重要性を発信しようと「日本タイトルだけ大賞」という内容の優劣を問わずに、美しい、面白いタイトルを表彰するイベントが開催されているほど、タイトルは広告塔として注目されています。
 そこで、今回の企画では、タイトルが印象的だったり、タイトルだけでは内容が想像できないような「おもしろタイトルの本」を集めてみました。ぜひ手に取ってなぜこんなタイトルがついたのかを確認してみてください。

【参考文献】 "第13回 日本タイトルだけ大賞",https://www.sinkan.jp/pages/title_only_13th/,(参照 2022-01-21)

 手紙(2022年4・5月)

              
 4・5月展示PDF← 画像をクリックすると展示本のリストが表示されます
  

  皆さん、最後に「手紙」を書いたのは、いつですか?どんな時に手紙を書きますか?
    日本における手紙の始まりは、雄略天皇から宗の順帝に送った国書でした。この頃は、手紙と言えば、公文書のみでした。時代を経て、「手紙」と呼ばれるのは、江戸時代からで、この頃から、手紙が通俗化し始めました。
    明治・大正時代になると、新教育の普及とともに、男子には雅俗折衷体の候文、女子には美文体の候文が行われ、文学者の作り方指導書、文範指導書が数多く出版されました。個人の手紙名文家としては、高山樗牛(ちょぎゅう)、大町桂月、竹越与三郎、正岡子規、国木田独歩、夏目漱石、樋口一葉、与謝野晶子らが挙げられます。明治20年代には外来のレターペーパーに模した便箋が巻紙とともに用いられるようになりました。大正時代には、手紙が口語文体になり、男女の文体も近くなりました。こうしてみると、時代とともに手紙も移り変わっているのが分かります。
    近年は、メールやメッセージアプリが便利になり、ついついそれらに頼ってしまい、手紙を書くことが少なくなって来ました。と同時に手紙をもらうことも少なくなってきたのではないでしょうか?
    そこで、今回の展示では、手紙に関する本だけではなく、色々な人や動物、モノから実際に届いた手紙を展示しています。「酔っぱらいからの手紙」「雪男からの手紙」「ふとんからの手紙」「恐竜からの手紙」「未来からの手紙」「ビスケット工業からの手紙」「調査員からの手紙」「消しゴムからの手紙」「紙切れからの手紙」「ひつじからの手紙」「仙人からの手紙」「つちのこからの手紙」「ロボットからの手紙」「火星人からの手紙」などなど、65通の手紙が届いています。気になる手紙があったら、それは、きっとあなた宛に届いた手紙です。どうぞ、ご自由にお持ち帰り下さい。※返事も受け付けています。 【引用・参考文献】 『日本大百科全書 16』 小学館 1987.7

 ようこそ!ミニチュアの世界へ(2022年6・7月)

              
 6・7月展示PDF← 画像をクリックすると展示本のリストが表示されます
  

 「なにもなにも、小さきものは、皆うつくし」(なにもかも、小さきものはみな、かわいらしい)というのは、清少納言
   「枕草子」にある言葉です。 清少納言は「うつくしきもの」として、小さな花や葉っぱ、すずめの子などを挙げていますが、現代では普段私たちが見慣れている風景や道具、食べものをそっくりそのまま、小さくした「ミニチュア」がブームとなっています。2020年には「small worlds TOKYO」という世界最大の屋内型ミニチュア・テーマパークがオープンし大きな話題となりました。「小さいもの」は古くから現代まで、たくさんの人々の心を和ませています。
    今回の展示では、本物さながらの小さなお菓子やパン、お洋服はもちろん、小さくなって世界旅行に行った気分になれる写真集など、「ミニチュア」に関する本を集めました。見て楽しむのはもちろん、自分で作ったり、飾ったりして楽しむのもおすすめです。 指先ほどのサイズの小さくてかわいらしい世界をお楽しみください。
   【引用・参考文献】
    『枕草子(角川ソフィア文庫)』角川書店 2001.7
    "small worlds TOKYO”, https://www.smallworlds.jp/,(参照2022-05-19)

 昭和レトロ(2022年8・9月)

              
 8・9月展示PDF← 画像をクリックすると展示本のリストが表示されます
  

 「令和」の時代がやってきて、早くも4年が経ちました。大正、昭和、平成、そして令和と、時代が移ろっていくなかで、目まぐるしい毎日に、ふと懐かしさを求める人が増えているのかもしれません。若者を中心にレトロブームが加速しており、
昨年の日経トレンディが選ぶヒット商品ランキングでは、「昭和・平成レトロ」が4位にランクインしました。
 なかでも、「昭和レトロ」な雰囲気がある建物やファッション、昭和レトロな雑貨の数々が人気を博しています。 昭和を知らない世代には新鮮に、昭和を知る世代には懐かしく感じられる「昭和レトロ」ブームはまだまだ続きそうです。
 今回の展示では、昭和に流行したテレビや、お菓子やマンガを紹介したシリーズ、広告のデザインやパッケージ等、当時の文化に触れることができる本を集めました。当時を知る人も、知らない人も、暑さも少しずつ和らぎ秋の気配も感じられる季節に、昭和レトロな世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
   【引用・参考文献】
    “2021年ヒット商品ランキング 日経トレンディが選んだベスト30”,日経XTREND,
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00549/00001/ (参照 2022-8-10)
    “なぜ今、レトロなものに心惹かれるのか”,2022年5月号ブレーン 青山宣伝会議, https://mag.sendenkaigi.com/brain/202205/aoyama-meeting/023795.php(参照 2022-8-10)

 進化する文房具の世界(2022年10・11月)

              
 10・11月展示PDF← 画像をクリックすると展示本のリストが表示されます
  

 勉強や仕事のときなどにいつも使っている、生活に欠かせない文房具ですが、時代やライフスタイルに合わせて改良されているものがあることはご存じでしょうか?例えば、「第31回日本文具大賞2022」で機能部門・優秀賞を受賞した「ドアPITAハンコ」。強力磁石が内蔵されており、ドアにくっつけることができる印鑑です。フック代わりにもなり、そこにマスクや鍵をかけておけるという便利な仕様になっています。コロナ禍で宅配の利用が増えたことにより生まれたアイディアで、身近にある印鑑が今の生活に沿って改良され進化していることを感じます。
 また、機能性だけでなく、デザインもおしゃれだったり、かわいかったり…凝ったものが多く、見ていて飽きませんね。文房具を見てみることで、時代も見える!?かもしれません。さらに、お気に入りの文具を見つけてみたり、いつもとは少し違う使い方を考えてみたりすることで、ちょっとだけ生活が豊かになることもあるのではないでしょうか。さぁ、今一度、文房具の世界をのぞいてみませんか?
   【引用・参考文献】
    日本文具大賞 | 【国際】文具・紙製品展 - ISOT(イソット)
  https://www.isot.jp/ja-jp/award.html(参照 2022-10-5)


 学生図書委員 紅白図書合戦!(2022年12月・2023年1月)

              
 12・1月展示PDF← 画像をクリックすると展示本のリストが表示されます

 年末、年越し、新年…紅白に馴染の深くなるこの季節、学生図書委員対抗で「紅白歌合戦」ならぬ、「紅白図書合戦」を行います 。言わずと知れた「紅白歌合戦」は、大みそかに放送されるNHKの歌謡番組です。第1回は、1951年1月3日にラジオ番組としてスタートしました。第4回からテレビの本格放送に伴い、テレビでの放送がスタートしました。その「紅白歌合戦」にちなんだ企画です。紅白とは、元々、源氏は、白旗、平家は、赤旗を用いたところから対抗試合などでの、伝統的な組分けとされています。
 今回の展示では、学生図書委員総勢24名を紅組白組それぞれのチームにわけ、“どちらがより面白い本を紹介したか”で競います。委員メンバーによる選りすぐりのおすすめ本たちが、展示ブースに揃っています。 ぜひ、自分の一番気になる1冊を見つけてみませんか? そして、良いと思ったチームに投票をお願いします。
 後日、結果発表も予定しています。 あなたの入れた1票が、この戦いの勝敗を分けるかもしれません…!

   【参考文献】
    こう‐はく【紅白】 | 日本国語大辞典 | Japanknowledge Lib
    https://japanknowledge.com/lib/display/?lid=2002017b8093MqM7tt6A (参照2022‐12‐12)


バックナンバー

2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年