2019年の展示

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 幕末から150年~新時代を切り開いた偉人達の生き様を学びませんか~?(2019年1月)

             
幕末         


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  昨年・2018年は、260年以上もの長きに亘って続いた江戸幕府が倒れてから150年という節目の年でした。
 江戸時代末期の国内では、幕府中心の政治から、天皇中心の政治に戻そうとする動きが活発になっていました。なぜなら、幕府がアメリカの要求に応じて開国(国交を締結)したことをきっかけとして、「他の欧米諸国が次々と日本に侵攻してくるのではないか」という危機感を人々が抱いたからです。
 このように、長く続いた日本の政治体制を見直そうとする動きがあったり、他国と関わることが増えていこうとしている中で、多くの人達が「日本の未来」のために奔走しました。坂本龍馬や新選組、勝海舟や西郷隆盛等、きっと皆さんも聞き覚えがある人物が沢山いると思います。
 今回は、幕末~明治頭に掛けて活躍した人物達の伝記や、この時期の日本の情勢について書かれた本を展示しています。「平成」という一つの時代が終わろうとしているこの機会に、日本の過渡期に活躍した人物達の生き様から、日本のこれからの未来に役立てられそうなヒント(発想力や団結力等)を読み取ってもらえたらと思います。

 

【参考文献】
・伊藤春菜著『真説!幕末キャラクター読本 : BAKUMATSU 35 BOYS&GIRLS』アスペクト 2010年6月発行
・『明治維新に今を生きるヒントがある。 : 特集 : 明治維新キャラクター図鑑』枻出版社 2018年1月発行
    
      

 映えてる? (2019年4・5月分)

             
映えてる?         


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  三省堂の辞書を編む人が選ぶ「今年の新語大賞2018」に“ばえる(映える)”が選ばれました。
 「今年の新語大賞」は、その年を代表するような言葉であり、今後の辞書に掲載されてもおかしくない言葉を選ぶ賞だそうです。
 ただ、今までの辞書にも「映える」は「はえる」として、「光に照らされて輝く」、「あざやかに見える」などの意味で掲載されています。
 しかし、今回大賞になった「ばえる」は、「インスタ映え」の「映え」が動詞化したものとして、「SNSに投稿したくなるほどきれいで目立つ」、「景色・場面・人物・料理等が、思わず人にみせたくなるほど印象的に見える」などの意味を持つ言葉として新語大賞を受賞しました。
 「ばえる」ために、構図を工夫した写真を撮影し、加工したりしてSNSに投稿をしたり、SNSの「ばえる」情報を元に注目のスポットやおしゃれな店を訪れたりする人もいます。
 そして時には、注目を浴びたいがために過激な写真や動画を投稿してしまうことが問題にもなっています。過激な投稿が良くないのは当然ですが、そのつもりがなくても他人のプライバシーを侵害することになったり、気軽に個人情報を投稿したことで自分の身に危険が及ぶこともあります。
 そこで今回は、適切にSNSを利用してもらい、ネットトラブルなどに巻き込まれないためにSNSやネットの利用に関する展示を企画しました。展示を参考に使い方を見直すきっかけにしてみてください。

【参考文献】
・三省堂.“三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2018」” https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/topic/shingo2018/(参照2019-4-8)
    

 世界で一番歴史の長い王室はどこ? (2019年6・7月分)

             
世界で一番歴史の長い王室はどこ?         


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   皆さんは、世界で一番長い王室(皇室)はどこか知っていますか?答えは、日本の皇室です。その歴史は古く、紀元前600年代頃にまで遡り、何と2700年以上もの長きに亘ります。実在が確かだと言われている16代目・仁徳天皇から数えても、先日即位された126代目・徳仁(天皇)まで、1700年以上もの年月が経っています。
 また、世界に目を向けてみると、デンマーク、イギリス、スウェーデン等の国々にも長い歴史を誇る王室があります。例えば、デンマーク王室は、940年に王位に就いた初代王であるゴーム老王の時代から数えると、1,000年以上もの歴史があります。また、同じ北欧のスウェーデンは、途中でデンマーク王家の支配下に置かれたこともありましたが、初代・エーリク勝利王の980年の即位から、デンマークと同じくらいの年月が経っています。そして、恐らく皆さんがニュース等で一番目にするであろうイギリス王室は、1066年のウィリアム一世の即位から、約1,000年という歴史があります。
 今回は、日本の皇室と世界の王室に関する本を展示しています。「平成」という一つの時代が終わり、新しい「令和」という時代がやってきました。そこでこの機会に、長い歴史を有する日本の皇室について知識を深め、また同時に世界の王室についても知識の幅を広げてもらえたらと思います。

【参考文献】
・『天皇と元号から日本再入門 : 特集』ディスカバージャパン 2019年5月
・ジョン・E・モービー著 ; 堀田郷弘訳『世界歴代王朝王名総覧』(再版)東洋書林 1994年4月発行(発売:原書房)
・百瀬宏、村井誠人監修『北欧』新潮社 1996年5月発行
・石井美樹子著『図説イギリスの王室』河出書房新社 2007年8月発行

      

 月面着陸から〇〇年?~意外と知らない宇宙のこと~ (2019年8・9月分)

             
月面着陸から〇〇年?         


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   「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である(That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind)」
人類史上初の月面着陸は1969年7月20日、アメリカ合衆国のアポロ11号計画における船長ニール・アームストロングと月着陸船操縦士エドウィン・オルドリンによるものでした。これは、その際にアームストロングが言った言葉です。
皆さんもこの言葉や、月面に降り立った彼らの写真はご存知だと思います。
その人類による宇宙への大いなる挑戦から、今年2019年はちょうど50年目にあたります。
そこで、今回の展示は「月」をテーマにして、その他の天体や宇宙、空に関する本、宇宙飛行士による手記などを中心に集めました。
人類が興味や質問を抱き、その全体像や成り立ちを解き明かしたいと強く願ってきた対象の代表が宇宙だと言えるでしょう。
物理学と宇宙の観測技術の驚異的な進歩によって、科学的に答えが出てくるようになった今でもまだ解き明かされていないことの方が多い宇宙について、少しでも知識を深めてもらえたらと思います。

【参考文献】
・佐藤勝彦著『眠れなくなる宇宙のはなし』宝島社 2008年7月発行
・ピアーズ・ビゾニー著 ; 日暮雅通訳『アポロ11号 月面着陸から現代へ』河出書房新社 2009年7月発行
    

 生誕110年~松本清張の魅力に触れてみませんか?~ (2019年11・12月分)

             
松本清張         


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 今年2019年の12月で、小説家・松本清張の生誕から110年を迎えます。著作『砂の器』の映画の舞台が奥出雲町亀嵩ということで、実は島根に縁のある作家でもありますが、皆さんは松本清張がどんな人物かご存知でしょうか?
 松本清張は、1909年に福岡県小倉市に生まれ、新聞社に勤務しながら小説を執筆していました。初めはなかなかヒット作に恵まれませんでしたが、社会問題に焦点を当てた「社会派推理小説」という新ジャンルを開拓したことで一躍有名になりました。その代表作として『点と線』『ゼロの焦点』等が挙げられます。
 また、松本清張は推理小説に留まらず、時代小説やノンフィクション、歴史考察本等、多岐に亘るジャンルの著作を遺しました。例えば『小説日本藝譚』『日本の黒い霧』『清張通史』等が有名です。
 生誕から節目となるこの年に、松本清張の様々な著作に触れることで、「推理小説家としての顔」「歴史研究者としての顔」等、彼の「色んな顔」を知ってもらえたらと思います。

【参考文献】
・郷原宏著『松本清張事典』角川学芸出版 2005年4月発行(発売:角川書店)
・“松本清張”,日本大百科全書(ニッポニカ),JapanKnowledge,http://japanknowledge.com,(参照 2019-12-13)