2021年の展示

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 『本屋大賞』歴代ベスト3、集めました (2021年1・2・3月)

             
本屋大賞         


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 『本屋大賞』は、ご存知の人も多いかと思いますが、新刊書の書店で働く書店員の投票によって決まる文学賞で、2004年から毎年発表されています。その年に刊行された日本の小説で、書店員がもっとも売りたい・読ませたいと思ったものを投票によって決めるというものです。新しい文学賞ですが、芥川賞や直木賞の受賞作よりも販売促進効果があると言われており、各メディアからの注目度も高く、受賞作の多くが映画やドラマなどの映像化もされています。その歴代ベスト3を、本だけでなく、映像化されたDVDも一緒に集めました。小説好きの人ならほとんど読んだことがある作品ばかりだと思いますが、この機会に再読してみたり、読み逃したものをチェックしてみてはいかがでしょうか?
 併せて、雑誌「ダ・ヴィンチ」2021年1月号に掲載されている「BOOK OF THE YEAR 2020」の小説ランキング1~20位も並べています。昨年の話題作がたくさんありますので、ぜひ手に取ってみてください。


  【参考文献】
・"本屋大賞", 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2020-12-17)
・"本屋大賞[文芸]", 情報・知識 imidas 2018, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2020-12-17)
・"本屋大賞【2020】[本と文芸【2020】]", 現代用語の基礎知識, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2020-12-17)  

 100冊読書ノートマラソンに参加しよう! (2021年4・5月)

             
100冊読書         


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 ご入学・ご進学された皆さん、おめでとうございます!新年度が始まり、新たに大学生活を送っている人が多いのではないでしょうか?この1年間、図書館をたくさん利用してもらえたら嬉しいです。
 さて、図書館では、4/19(月)~10/1(金)の期間に「100冊読書ノートマラソン」を開催します。これは、図書館で活動する学生図書委員会のという学生団体の企画で、専用のノートに読んだ本の感想を記入して、その数を競うというものです。よりたくさん本を読んで感想を書いた人には、図書カード1万円分などの賞品をお渡しします。松江キャンパスの学生なら誰でも参加することができ、昨年は約25名の学生が参加してくれました。
 今回の展示では、この企画に参加するための参考になればと思い、昨年の開催時に提出されたノートの中から、感想をいくつかピックアップし、本と一緒に並べてみました。また、他の学生がどんな本を読んでいるのか、その本を読んでどのように感じているのか知ることができるので、読書をするときのヒントに繋げてもらえたら嬉しいです。 参加希望は図書館カウンターで受け付けていますので、気軽に声をかけてください。この機会に新しいチャレンジを始めてみませんか?たくさんの参加お待ちしています!
 さらに、現在、学生図書委員会のメンバーを募集しています。少しでも興味のある人は、図書館カウンターに声をかけてください。ぜひ一緒に図書館を盛り上げましょう!

 SNSで話題になった本・書籍化された本、集めてみました (2021年6・7月)

             
100冊読書         


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 現在、私たちの生活にSNSは欠かせない存在となっています。様々なメディアの普及により、活字離れや本が売れなくなったと言われることもある出版界でもSNSの影響を受けています。
 例えば、1980年に出版された『日英語表現辞典』は、2004に年ちくま文芸文庫から刊行されて以後絶版となっていました。しかし、2018年10月頃にTwitterで話題となり、古書店で高値が付くなど、復刊を望む声が高まったため緊急復刊されました。
 また、2016年に出版された『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』(スターツ出版文庫)は、一般読者によるTikTokへ投稿が話題となり、出版から4年後の2020年に重版が決定、「本屋で今検索されている本ランキング(2020年6月17日~6月23日)」(※1)の5位にランクインするなどSNSがきっかけで大反響となりました。
 このように、SNSがきっかけでかつて出版された本が再注目される場合もありますが、SNSへの投稿がきっかけで新たに書籍化されるケースもあります。
 最近では、きくちゆうき氏が2019年12月から自身のTwitterに4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」を公開すると、話題となり、書籍化やアニメ映画化も決定するなど人気になっています。
 今回の展示で、SNSで話題になっていたことを知らなかった人は知るきっかけに、知っていた人も同じ作品を紙媒体で楽しむなどしてもらえたらと思います。


   ※1…日本出版販売の運営サイト「ほんのひきだし」のランキング
  【参考文献】
・「(売れてる本)『日英語表現辞典』最所フミ<編著>」『朝日新聞』読書1 2018/12/15・朝刊 27ページ (聞蔵Ⅱ)
・「『TikTok』で超話題!『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』緊急大量重版決定[スターツ出版]」『PR TIMES』2020/07/29 (日経テレコン21)

      

 SF小説の魅力に触れてみませんか? (2021年8・9月)

             
SF小説         


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 2021年は日本の代表的なSF作家である小松左京の生誕90年という節目の年です。
  小松左京は、1962年にSF短編でデビューし、1985年の『首都消失』では日本SF大賞を受賞。SF界を代表する1人でありながら、「大阪万博(1970)」や「国際花と緑の博覧会(1990年)」の総合プロデューザーを務めるなど多才な人物としても知られています。なかでも、代表作は1973年に発表した『日本沈没』で、数多くの映画やテレビドラマの原作にもなっています。今年の10月にも新たにテレビドラマが放送予定で、生誕90年ということもあり、改めて小松左京の作品を目にする機会が増えそうです。
 ところで、SF小説の“SF”とは何か知っていますか?『デジタル版 集英社世界文学大事典』によると、SFはサイエンス・フィクションの略で、空想科学小説とされるジャンルです。1926年に世界初のSF専門誌が創刊され、小松左京のようなスペース・オペラ(宇宙冒険小説)と言われるサブジャンルも生まれるなど、人気のジャンルとなっています。
 しかし、日本ではサイエンス・フィクションやスペース・オペラといったいわゆる本格的なSF小説だけではなく、少し変わった不思議な世界を描いたものも広義でSF小説と扱っている場合があるようです。
 さて、今回は小松左京の生誕90年をきっかけに、様々なSF小説に触れてもらえたらと思い企画しました。小松左京の作品だけではなく、『SFが読みたい!2021年度版発表!ベストSF2020』(早川書房、2021年発行)で上位にランクインした国内外の作品も展示しています。様々な作品に触れて、SFの魅力にはまってみてください。

【参考文献】
・”小松左京” , 日本大百科全書(ニッポニカ), JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-7-30)
・”SF(空想科学小説)” , デジタル版集英社世界文学大事典 , JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-7-30)

 読んでおいしい、作っておいしい~料理が登場する本~ (2021年10・11月)

             
料理が登場する本         


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 秋といえばよく「○○の秋」と言われますが、皆さんはどんな「秋」にしたいですか? 食欲の秋? 読書の秋? スポーツの秋? 芸術の秋? いろいろな「秋」があって迷いますよね。
 ちなみに、その中でも、皆さんは、なぜ「読書の秋」と呼ばれているか、その由来を知っていますか?由来としてよく言われているのが、8世紀に唐代の詩人として高名な韓愈(かんゆ)が詠んだ「符読書城南詩」の中に登場する「時秋積雨霽、新涼入郊墟。燈火稍可親、簡編可卷舒」 の一説です。日本語に置き換えると、「秋になり長雨があがって空も晴れ、涼しさが丘陵にも及んでいる。ようやく夜の灯に親しみ、書物を広げられる。」というような意味です。さらにその中にある『燈火稍可親』=“灯火親しむべし”という言葉が日本に浸透し「読書の秋」と言われるようになったようです。
 ※“灯火親しむべし”(現在の意として”秋の涼しさと夜長は、灯火の下で読書するのに適している”という意。
   また、”灯火親しむ”は秋の季語として用いられる)
 今回はいろいろな「秋」の中から「読書の秋」と「食欲の秋」の2つを同時に楽しめる企画です。カステラや和菓子などの甘いお菓子、「それ本当に食べるの?」と思うような珍味まで、いろいろな食べ物が登場する本を集めました。中には皆さんが読んだことがある本があるかもしれませんが、今回は料理の描写に注目して読んでみてはいかがでしょうか? 気になる料理があれば作ってみるのも楽しいかもしれませんよ。

【参考文献】
"灯火(とうか)親しむべし", デジタル大辞泉, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-10-04)
"とうか 親(した)しむべし", 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com , (参照 2021-10-04)
Oggi.jp おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア“スポーツ、読書など「〇〇の秋」と言われる由来は? みんなの秋の楽しみも調査!” https://oggi.jp/6049537
      

 マーク これが、何のマークか分かりますか? (2021年12-2022年1月)

              
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  「SDGS」ここ最近、あらゆる場所で耳にする言葉ですね。「SDGS」Sustainable(長期間維持できる) Development(開発、発展) Goals(目標)は、2030年までに達成すべき17の目標から出来ています。ただ、それぞれの目標を別々に考えるのではなく、その17の目標は、相互に繋がっています。そして、どこかの国や誰かが取り組むべき目標ではなく、地球上で暮らす全ての国・人々が取り組むべき目標です。
    皆さんは、①水道水をそのまま飲める国が世界で何ヵ国あるか知っていますか?②1年間に海に流れ出ているプラスチックの量はどのくらいだと思いますか?③再生可能エネルギーとは何でしょう?④読み書きが出来ない成人は世界に何人いるでしょうか?⑤このままの状態だと、今世紀末に気温は何℃上がるでしょう? 
  さて、これらの質問にどのくらい答えられたでしょうか?まず、目標に取り組む第一歩として出来ることは、「知ること」だと思います。知ることで、目標への取り組みも決して大袈裟なことではなく、1人1人が日常生活の中で、少し意識することだと分かると思います。自分1人が何かをしたところで何も変わらないと思わず、まずは、何か行動を起こしてみませんか? 
  今回は、簡単に読める「SDGS」関係の本と、17の目標の1つである「住み続けられるまちづくりを」関係の本を中心に展示しました。自分が住んでいるまちがどんな問題を抱えているのか、まずはそんな身近なところから知ってみるのは、どうでしょうか?

上記の答え:①9ヵ国 ②東京ドーム7杯分 ③太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱、大気中の熱、バイオマス ④10人に1人 ⑤5℃
【参考文献】大人も知らない!?SDGSなぜなに図鑑 / 笹谷秀光監修 宝島社(2021.4)