2020年の展示

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 災害国で生き抜く (2020年1・2月分)

             
災害国で生き抜く         


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 皆さん、ご存知でしょうか?日本の国土の面積は全世界で0.28%しかないそうです。それに対して、全世界で起こったマグニチュード6以上の地震の20.5%が日本で起こり、また、全世界の活火山の7.0%が日本にあります。さらに、全世界で災害で死亡する人の0.3%が日本、災害で受けた被害金額の11.9%が日本の被害金額となっており、日本は全世界と比べて災害が多い国土と言えるそうです。
  私たちは今、その災害の多い国である日本で暮らしています。昨年2019年も豪雨災害や台風、地震などの報道を目にする機会が多いように感じました。防ぎようのない災害が絶えない日本で暮らしていくために、万が一の時に必要な知識や対策方法を知っておくことが大切なことだと考え、この展示を企画しました。
  今回の展示は、特に、自分や家族を守るために必要な防災や減災に関する本や、もしも災害が起こってしまったときにどのような行動を取ったらいいのかなどを考えられるような本を中心にしました。また、より具体的に知ってもらうために、防災グッズなども展示しています。災害を怖がるだけでなく、これからを生き抜いていくために、災害時の対応や防災に対する知識と意識を持って生活をすることにつなげてもらえたらと思います。


 【参考URL】
・一般財団法人 国土技術研究センター, http://www.jice.or.jp/
・内閣府 防災情報のページ , http://www.bousai.go.jp/index.html


      

 意外と知らない?~ねずみのこと~ (2020年4・5月分)

             
ねずみ         


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 今年2020年はねずみ年です。十二支のねずみ、昔話に登場するねずみ、害獣としてのねずみ…等々、ねずみは昔から、日本人にとって身近な動物として知られてきました。
 しかし、身近な存在だからこそ、私たちはネズミのことをあまりよく知らないように思います。 例えば皆さんは、なぜネズミはよくものをかじるのかご存知でしょうか?それは、ネズミの歯が伸び続けるからです。ネズミの歯(門歯)は、一週間で何と約2~3mm伸びるため、伸びすぎないよう、歯を削るためには色んなものをかじる必要があるのです。
 今回は、ねずみが出てくる小説や絵本、生物学系の本、干支のルーツが分かる本等を中心に展示しています。
 この展示をきっかけとして、身近な故に意外と知らないかもしれないねずみのことを知るきっかけにしてもらえたらと思います。まだあなたが知らない、ねずみの色んな顔が見えてくるかもしれませんよ。


 【参考文献】
・左巻健男編著『図解身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』明日香出版社 2018年3月発行


      

 日本の戯曲を読んでみませんか? (2020年6・7月分)

             
日本の戯曲を読んでみませんか?         


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 戯曲…「舞台で観客を前にして俳優が演じる劇的内容(筋の展開)を、登場人物の対話・独白(台詞(せりふ))を主とし、演出・演技・舞台の指定(ト書)を補助的に加えて記したものをいう。俳優、観客、舞台とともに演劇の基本的構成要素の一つである。一般には脚本、台本とほぼ同じ意味で使われるが、それが直接上演を目ざした、舞台に直結した作品をいうのに対し、戯曲は作者(劇作家)の書いた作品の思想性を重視し、文学作品としても鑑賞できるような芸術性を保った作品をさしていう場合が多い。」(日本大百科全書(ニッポニカ):ジャパンナレッジlib より引用)
 皆さんは、戯曲を読んだことがありますか?もしかしたら、読むどころか、手に取ったことがあるという人も少ないかもしれません。戯曲と言えば、シェイクスピアなどの海外作品が有名ですが、今回の展示では、日本の戯曲で中でも戦後の作品を取り上げています。それは、内容や言葉遣い・登場人物の心情が今の私たちに近いことで、戯曲を少しでも身近に感じ、手に取ってもらいたいと考えたからです。内容は主に物語なので、難しいことは書かれていません。小説と似ていますが、登場人物の台詞が続けて書かれていたり、舞台で上演されるときの演出方法・舞台セットについて書かれていたり、小説とはまた違った趣で物語を楽しむことができます。いつもとはちょっと違う物語の世界にチャレンジすることで、心に残る言葉に出会えるかもしれませんよ。


 【参考文献】
・日本大百科全書(ニッポニカ):ジャパンナレッジlib
 

 特別企画!本の貸出福袋 (2020年8・9・10月分)

             
本の貸出福袋         




  

  
 


 この福袋には、それぞれの袋に書かれた「手紙」、「アイスクリーム」、「映える」などのテーマに沿った本が3冊入っています。好きなテーマやピンとくるものを見つけて、袋ごとカウンターに持ってきてください。中身がわからないまま、貸出をします。どんな本が入っているかは、袋を開けるまでのお楽しみ!なんと、中にはプレゼントも入っています!!
  さらに、「本の貸出福袋クイズ」の用紙がついている袋は、中に入っている本のテーマを予想してもらうクイズ形式の福袋です。貸出をした後、用紙に回答を記入して図書館カウンターに提出してください。正解者にはもれなく景品をお渡ししますので、ぜひ奮って参加してくださいね!


      

島根県立大学・島根県立大学短期大学部松江キャンパス図書館 学生図書委員会


  

 聖地巡礼、したことありますか? (2020年11・12月)

             
聖地巡礼         


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 皆さんは、「聖地巡礼」と聞くとどんな行動を思い浮かべますか?元々、聖地巡礼とは、宗教の聖地を巡ることを言いますが、1990年代前半から、アニメや漫画等の作品の舞台を「聖地」と称して、その土地土地を巡る行為の呼称として「聖地巡礼」が使われるようになりました。好きな作品に出てくる背景と同じ場所で写真を撮ったり、作中に登場したものと同じ食べ物を食べたり、また、好きなキャラクターに実在する(した)モデルがいる場合は、その縁の地を巡ったり…そんな様子を投稿している人を、SNSで見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。
 このようにアニメや漫画等の作品の舞台を旅する「聖地巡礼」は、アニメや漫画をはじめ、ドラマや映画等の様々なコンテンツの舞台を巡る観光「コンテンツツーリズム」の一種とされています。「ある作品の舞台を巡る」という観光の形は、観光客の増加はもちろん、ファン同士や、ファンと地域の人との交流、また、それによる新たなイベントの創出等、様々な効果を生んでいます。
 今はなかなか旅行がし辛い状況だと思いますが、また気兼ねなく出掛けられるようになった時、旅行の楽しみ方の一つとして、聖地巡礼をするきっかけにしてもらえたらと思います。


  【参考文献】
・“聖地巡礼”,デジタル大辞泉,JapanKnowledge,http://japanknowledge.com,(参照 2020-11-10)
・“コンテンツツーリズム”,情報・知識imidas2018,JapanKnowledge,http://japanknowledge.com,(参照 2020-11-10)
・酒井亨著『アニメが地方を救う!? : 「聖地巡礼」の経済効果を考える』ワニ・プラス 2016年6月発行
・岡本健著『アニメ聖地巡礼の観光社会学 : コンテンツツーリズムのメディア・コミュニケーション分析』 法律文化社 2018年9月発行