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 素敵な暮らしを支える家(2013年1月)

 2013年1月展示 
 


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寒い季節になると、日の入りも早くなり自然と家で過ごす時間が長くなってしまうものです。そんな私たちが普段過ごしている家は、暮らしている人の文化や気候によって様々な様式があります。
 日本国内でも地域の気候によって家の造りに特徴が見られ、例えば、岐阜県の白川地方にある「合掌造り」という屋根は、豪雪地帯のため積もった雪の重みで家が潰れないように、勾配を50度と急な造りにして雪を滑り落ちやすくしています。また沖縄県では、屋根を厚くすることで、熱が室内に伝わることを防ぐと同時に、台風の暴風にも耐えられるよう工夫されています。
 そして、暑くて湿気の多い東南アジアの地域にある「高床式住居」や「杭上住居」などと呼ばれる住居は、家の床を高くすることで風通しを良くし、洪水や害虫・害獣などから家や身を守ることが出来るようになっています。
 このように家は、それぞれの土地の気候にあった造りになっています。
 しかし、家造りには気候だけが関係するのではなく、建築材料がその土地で簡単に手に入りかつ豊富にあるものかどうかも関わっています。例えば、ヨーロッパには石やレンガを積み重ねた石造家屋が多く見られますが、これは積み上げた石やレンガを接着する効果がある石灰が豊富に取れたからです。また、ギリシアのエーゲ海沿いには、この石灰を日本の漆喰のように壁に塗った、壁が白い家が並んでいます。この地で豊富に取れた石灰を利用しただけでしたが、結果的にこの壁の白い家々は、エーゲ海の青色とのコントラストの美しさから観光地としても人気になっています。
 今回の展示では、世界の様々な家について書かれた本を展示していますので、家をきっかけに世界の文化に触れてみてください。
 また、家が出てくる小説や絵本なども展示しています。動物が暮らす家やドールハウスなど想像が膨らむ家がたくさんありますので是非手に取ってみてください。

【参考文献】
・益子義弘著『湖上の家、土中の家 世界の住まい環境を測る』農山漁村文化協会 2006.10
・日本民俗建築学会編『図説民俗建築大事典』柏書房 2001.11
・平凡社発行『世界大百科事典 9』平凡社 1988.3
・西村太良監修『世界の歴史と文化ギリシア』新潮社 1995.10
・坂井洲二著『ドイツ人の家屋』法政大学出版局 1998.3

 デザインやアイディアで知る文房具の魅力(2013年2・3月分) 

2013年2・3月展示 
 


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鉛筆、シャープペン、ボールペンや万年筆、私たちが普段何気なく使っている文房具には、個人個人のニーズに合わせたさまざまなデザインのものが販売されています。最近では、デザインや機能の豊富さが話題となり、子供だけでなく学生や社会人にも注目されています。
 例えば、細かい部分が消しやすいよう10個のキューブがくっついた形の消しゴム「カドケシ」や消せるボールペン、芯がいらないホッチキス、絆創膏そっくりの付箋などがそうです。
 今になって文房具が注目されている理由の一つとして、社会の変化による文房具の個人購入の増加があげられます。景気低迷により社員への文房具支給が取りやめになったことで、個人が自ら店頭に足を運び文房具を購入することが増えました。また、クールビズの浸透、女性の社会進出などにより、服装や職場の雰囲気が以前よりカジュアルに変化し、事務的な文具より個人の好みに合わせた文具やおしゃれな文具が選ばれやすくなりました。
 この流れに乗り、デジタル化の波に負けないために文房具メーカーもアイディアやデザインを重視した文房具を次々に開発・販売され、2010年ごろからブームに火が付きました。そして雑誌やテレビも文房具ブームを大きく取り上げ、手帳術やノート術を扱う書籍の出版が相次いだため更に注目されるようになりました。このように、昔から使われている文房具も社会の変化によるさまざまな人のニーズ・ライフスタイルの多様化に合わせてデザインや機能が豊富になりました。
 今回の展示では、デザインが紹介されている本や活用法が載っている本を主に展示します。また、文房具の作り方が紹介されている本も併せて展示しますので、これを機にデザインの変化や初めて知る機能など沢山の発見をしてもらえたらと思います。
 そして、3月には卒業式やホワイトデーなど贈り物をする機会が増えると思いますが、贈る相手の事を考えながらその人らしい文房具をプレゼントする参考にもしてもらえたらと思います。

【参考文献】
・日本経済新聞「デジタル時代に文房具市場が熱い理由」(2012/9/29)http://www.nikkei.com/article/DGXDZO46646400Y2A920C1W14001/(参照 2013-02-14)
・土橋正著『仕事にすぐ効く魔法の文房具』東京書籍 2010.7
・西村太良監修『世界の歴史と文化ギリシア』新潮社 1995.10
・コクヨ, 入手先http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/kadokeshi/products/index.html, (参照 2013-02-14)

 

 映画とロケ地を楽しもう(2013年4月分)

2013年4月展示 
 


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4月末から5月はじめの大型連休を「ゴールデンウィーク」と呼びますが、この言葉の語源を知っていますか?
 ゴールデンウィークの語源は、昭和26年に現在のゴールデンウィークの時期に上映された「自由学校」が、年間で1番ヒットしたことをきっかけに、多くの人に映画を観てもらおうと映画製作会社大映の松山英夫氏が「ゴールデンウィーク」と命名したのが由来となっています。
 そこで、今回はゴールデンウィークを前に映画について取り上げたいと思います。
 現在、『キネマ旬報』や『日本映画magazine』など数多くの映画雑誌が刊行されていますが、映画やドラマが撮影されたロケ地の紹介をしている『ロ ケーションジャパン』という雑誌があります。「ロケ地」とは、映画やテレビで野外撮影する土地(場所)のことで、「ロケーション」を短くした言葉です。こ の雑誌は2003年に創刊され、実際に映画やドラマの撮影で使われたロケ地を通して、地域の新たな魅力を紹介したり、「ロケ地スト」として映画のロケ地を 訪れるという新しい旅のスタイルを提案したりしています。
 今年出版されたNo.55は、「ロケ地スト、はじめました」と題して、ロケ地の支持率・地域の変化・ロケ支援・ロケ地行楽の4つの観点を審査し「ロケー ションジャパン大賞(LJ大賞)」を決めたランキングの掲載や、4月に発行されたNo.56では桜のロケ地を旅する特集が組まれています。また、最新映画 のロケ地紹介には、島根県隠岐の島町に伝わる伝統の遷宮相撲大会を題材にした作品「渾身」の紹介もされています。
 映画のロケ地は、取り上げられることによって映画ファンにとっての楽しみが増えると同時に、ロケ地となった地域のPRや活性化へとつながりを生んでいます。
今回の展示では、今年出版された『ロケーションジャパン』とその中で紹介された映画作品などを展示しています。
 この時期、気候も暖かくなり行楽へでかける人も多いと思います。映画館や自宅で映画をゆっくり楽しんだ後、映画のロケ地へ足を運んでみる「ロケ地スト」の旅をして様々な地域の文化に触れてみるのも良いかもしれません。
【参考文献】
・山口佳紀編『暮らしのことば新語源辞典』講談社 2008年11月
・四方田犬彦著『日本映画史100年』集英社 2000年3月
 

 DIYとインテリア(2013年5月分)

   

展示

 

 

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皆さんは「DIY」という言葉を耳にしたことはありますか?雑貨屋さんや家電量販店、テレビなどでDIYの専門書やグッズを目にしたことがある、またはご両親が「DIY」に目覚めた、ということもあったのではないかと思います。
 現在、流行している情報だけだと「DIY」=日曜大工と思われがちですが、「DIY」には実はもっと幅広い意味があります。                                    「DIY」というのは、「Do it yourself」の略で元は第二次世界大戦でドイツ軍の激しい空襲を受けたロンドンで戦後に破壊された街を自分達の手で復興させる国民運動が1945年にイギリスで始まり、スローガンとして「D.I.Y」=「Do it yourself」が生まれました。この運動はイギリス中を席巻し、1957年には雑誌「Do it yourself」が刊行され、やがてヨーロッパ全土からアメリカへと広がっていきました。とくにアメリカではDIYは「復興」から「週末レジャーや余暇の一つ」として楽しむという概念に変化し、いつしか健康的に週末を過ごす趣味にと進化を遂げ、現在は「住まいと暮らしをよりよいものにするために、自らの手で快適な生活空間を創造する。」という意味に捉えられています。      復興から始まったDIYはいまやインテリアやアウトドアレジャーなど、生活全般に浸透するようになりました。                                          DIYでは自分だけのオリジナルをつくることができますが、自分で仕上げたものには愛情もひとしおですよね最近地球規模での環境問題が取り上げだれることが多いですが、すべての家具を買い変えるのではなく自分でカスタマイズし、好みのインテリアを完成させていくのも一つの楽しみだと思います。


【参考文献】

・日本DIY協会HP,入手先<http://www.diy.or.jp/association/message.html> (参照      2013-05-15

DIYWikipedia,入手先<http://ja.wikipedia.org/wiki/DIY>(参照 2013-05-15





 声を意識してみよう~日常生活から就職活動まで(2013年7月分)

             
展示         

 

 

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  みなさんは普段何気なく発している自分の声を意識したことがありますか?
日常生活や就職活動の時など、伝わりやすい言葉を選んでいるか、敬語が使えているかというように言葉に気をつけて話をする人は多いかもしれませんが、声を意識することは少ないのではないでしょうか。
 しかし、同じ「ありがとう」という言葉を、明るい声で言うのと、ボソボソと暗い声で言った場合を想像してみてください。いくら感謝の気持ちがあっても声の印象が違うだけで相手に伝わる印象も変わってくると思います。また、自分が相手の立場だった場合、どちらの方が嬉しく感じるでしょうか。
このような対面のコミュニケーションでは、「何を言ったか」よりも「どのように言ったか」が大切だという意見もあるほど、話をする時の声の様子や話し方、表情によって相手が抱く印象は違うようです。
 特に、就職活動では電話連絡の時や面接時の入室前のあいさつなど、顔が見えない状況で声から第一印象を与えることも多いと思います。そのため少しでも良い印象を持ってもらえるように、声のトーンは適切か、元気さをアピールするあまり音量が大きすぎないか、話をするスピードは適切か、発音や語尾がはっきりとしているかなど声を意識してみると良いのではないでしょうか。気を付けることはたくさんありますが、ちょっとしたコツを知るだけで人に与える印象は変わってくると思います。
今回の展示では、声を意識した話し方やコミュニケーションの方法について書かれた本などを紹介しています。日常生活や就職活動などの参考にしてみてください。


  【参考文献】
・下平久美子著『1日1分、30日で人生が変わる「話し方」「聴き方」の法則』ダイヤモンド社 2011.10
・辻太一郎著『「本当の面接力」がつく!辻式就職面接内定メソッド』新星出版社 2012.4

                    

 楽しい鉄道の旅(2013年8・9月分)

             
展示         

 

 

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 近年、鉄道の旅が注目されているのは何故だと思いますか?
 ここ数年で映画化された「阪急電車」や「RAILWAYS」、「僕達急行A列車」といった小説の舞台に鉄道が使われたことで注目を集め、自分も好きな主人公・役者さんが乗った電車に乗りたい!彼らが観たのと同じ車窓を楽しみたい!!などと思い旅行の計画を立てる人が多いというのも一つの理由だと考えられますが、その他の理由としては車や飛行機での旅では味わえないものが鉄道の旅にはあると考えられます。
 鉄道は他の交通手段と比べて、その地域の生活に密着した交通手段という特徴があります。そうすると当然のことながらその地域の人々と乗り合わせることにもなり、地元の人々と触れ合う機会も多くなることでしょう。
例えば、たまたま乗り合わせた人と他愛もない話で盛り上がったり、地元の人しか知らないような穴場を教えてもらえたり、その地域の方言に耳を傾けながら沿岸線や山間の移りゆく車窓を楽しむ。そんな楽しい出会いが鉄道の旅にはあると思います。
もうすぐ待ちに待った夏休みも始まります。友達同士で鉄道旅行を計画してこういった「出会い」を体験してみませんか??

 

 魅力をアピールする力(2013年10月分)

             
展示         

 

 

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 みなさんご存じの通り、現在「ゆるキャラ」が大ブームです。「ゆるキャラ」はただかわいいだけの存在ではなく、観光客の増加や関連グッズの販売に よる地域への経済効果やPR効果をもたらしてくれています。そして「ゆるキャラ」の他にも、地方活性化のために全国で様々な取り組みがされています。
 例えば、映画に使われたセットをそのまま残して観光名所にしている高知県庁のおもてなし課、名産品のうどんをPRするため「うどん県」というユニークなキャッチコピーで注目を集めている香川県、さらに島全体を現代アートで活性化させ観光客を呼び込んでいる直島。
 その他、和歌山県のローカル線である貴志川線では、三毛猫の「スーパー駅長たま」を就任させて話題を呼んだり、熊本市の中心部の商店街では無料通話アプリ「LINE」を一斉導入することで活性化を図ったりと各地域で様々な工夫がされています。
 また、全国的に行われているものとしては、「ふるさと納税」、「古民家再生プロジェクト」「街コン」などもあります。
このように様々なアイディアや方法で各県、地域、自治体がPRを行い活性化のために奮闘しています。
 今回の展示では、まちづくりに関する本、それをどのような手段でどうPRしているかなどについて書かれた本を中心に展示しています。魅力づくりは、魅力探しでもあります。みなさんも身近なところからでも魅力を探してみてはどうでしょうか。まずは自分の魅力からでも!

【参考文献】
・ピエ・ブックス編『全国の地域ブランド戦略とデザイン』ピエ・ブックス 2009.1
・有川浩著『県庁おもてなし課』角川書店 2011.3

 

 魅力的な宇宙(2013年11月分)

             
展示         

 

 

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 皆さんは、子供の頃にテレビや映画に映る「宇宙空間」を見てその壮大さに惹かれ、自分が大人になるころにはテレビで見る「宇宙船」や「ロケット」が完成して、みんな自由に宇宙旅行などを楽しむようになっていたらいいのになんてことを漠然と夢見たことはないですか?ありますよね?・・・私だけでは無いと思います。 今のところ、残念ながら自由に宇宙旅行へ行くことなんて莫大な費用が掛かったり、数か月のトレーニングを積まないといけなかったりと、まだまだ無理な話ですね。 普段、私たちは簡単に「宇宙」という言葉を使い、理解しているかのように話しますが、「宇宙はどのくらい広い?」「宇宙の果てはあるのか?」「そもそも宇宙はどうやって出来たのか?」という質問をされた時、すぐに答えられないと思います。つい先日も「現在の科学では存在を否定することしかできなかった惑星が発見された」という発表がされるなど、専門家ですらも頭を抱えるほど現在も宇宙の謎はすべて解き明かされたわけではありません。「宇宙」というものは知れば知るほど新たな謎も生まれてくるものだということです。 多くの謎に包まれている「宇宙」。こう考えると私たちからはかけ離れたものに感じてしまうかもしれませんが、意外にも私たちの身近なところに「宇宙」は存在します。それは「夜空」地上から望遠鏡を覗き込んだり、肉眼で夜空を見上げるだけでも星の輝きで「宇宙」を感じることが出来ますし、古来より、星は吉兆を占ったり、星座の神話が語り継がれていたりと、随分身近な存在として扱われてきました。 ただ夜空を見て「宇宙」を感じるだけでなく、星座の神話や星の名前など、この身近な「宇宙」について、詳しく調べてみるのも面白いかもしれませんね。

【参考文献】
・眠れなくなる宇宙のはなし」 著 佐藤勝彦  出版 株式会社宝島社 2008.7
・The voice of Russia入手先 <http://japanese.ruvr.ru/2013_06_17/115994683/>(2013.6.17)
 

 

 冬の暮らしを楽しもう(2013年12月分)

             
12月の展示         

 

 

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 冬の季節、みなさんはどのように過ごしていますか?スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむという人もいると思いますが、寒さや天候などで屋外での活動が制限され、家の中で過ごす人も多いと思います。そこで、様々な冬の過ごし方を紹介することで、冬を楽しんでもらうきっかけにしてもらえたらと思い企画しました。
 まず、冬を代表するイベントと言えばイルミネーションではないでしょうか。クリスマスツリーやサンタクロースなどのクリスマス関連のイルミネーションはもちろんのこと、阪神淡路大震災の犠牲者への思いを込めて始められた「神戸ルミナリエ」なども有名です。また、季節ならではのライトアップイベントは全国各地でも開催されていて、例えば、京都の「京都・嵐山花灯路」では、寺院や神社、庭園などをライトアップして夜間拝観出来るようになっています。
 そのほか、松江城の堀川遊覧船や山形県の最上川下りでは、この季節ならではの試み「こたつ船」が運航され、こたつで温まりながら景色を眺めるなど、いつもの街並みや1度訪れたことのある観光地でも季節によって違った風情や楽しみ方をすることが出来ます。
 そして、冷えた体を温めるため温泉や足湯に入ってみたり、鍋料理で体の中から温めたり、編み物に挑戦してみたり、この機会に美術館や博物館などの文化施設に足を運んで教養を深めてみたりするのも良いかもしれません。
 今回の展示は、色々な冬の暮らしを紹介しました。本や雑誌のほかに、地域の情報誌も展示していますので、是非手に取ってみてください。
 

 

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