2011年の企画展示

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日本の世界遺産  文化遺産を中心に (2011年12月分)

2011年12月展示

 

 

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 島根県大田市大森町を中心に分布する石見銀山遺跡が、2007年7月に登録されてから島根県内のニュースでも良く耳にするようになった「世界遺産」ですが、その中でも今回は、石見銀山遺跡が登録された「文化遺産」に目を向けてみようと思います。
 「世界遺産」とは『ユネスコ(UNESCO 国際連合教育科学文化機関)の主な活動のひとつで、人類の文化や地球の自然を「大切な宝物」として守り、未来へ引き継いでいくための取り組み』です。世界の遺産として登録し、損傷、破壊等から保護し、保存することを目的としています。
 「世界遺産」として登録するには、まず世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)に締約している国の推薦が必要となります。推薦された遺産候補は、ユネスコ世界遺産委員会によって世界遺産リストに加えるかどうかを決定します。
 今回取り上げる文化遺産とは、『歴史的、芸術的にすばらしい寺院や教会などの建物や遺跡、彫刻や絵画などの遺産』の事で、日本では石見銀山遺跡の他に、姫路城や原爆ドーム、厳島神社など計12件登録されています。
 これらの文化遺産について、また文化遺産がある地域について、より深く知ってもらえるように、「文化遺産」や「石見銀山」について書かれている本を紹介しています。文化や歴史などについて書かれた本のほかに、観光でその地域に出かけるときに役立つ旅行本も紹介しています。
 また、世界遺産に登録されるにはどのような条件を満たさなければならないのか…等、そもそも世界遺産とはどのようなものなのか、世界遺産について詳しく説明されている参考図書もあわせて展示します。
 文化遺産を知ることで、日本の文化や島根の文化・歴史に興味を持ってもらう良いきっかけになって貰えればと思います。
 【参考資料】「世界遺産ふしぎ探検大図鑑」小学館,2001・「21世紀世界遺産の旅」小学館,2007



短歌・詩を味わおう (2011年11月分)

2011年11月展示

 

 

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 短歌・詩の魅力は、どちらも少ない音や言葉の中に、心地よい言葉の響きやリズム、読み手のイメージが広がるような言葉遣いなどがされているところではないかと思います。今回、このような魅力に少しでも触れてもらえたらと思い企画しました。
 短歌とは、五・七・五・七・七の31音の形式を持つ和歌のひとつです。この31音の形式には、約1300年の歴史があると言われています。古い歴史のあるものですが、短歌のリズムは、現代でも標語やキャッチコピーなどに使われていて、私たちにとって馴染みの深いものだと思います。
 詩には、押韻や字数などに決まりがある定型詩と、決まりのない自由詩があります。また、詩の内容によって、作者の感情などが書かれた詩を「叙情詩」、史実などについて書かれた詩を「叙事詩」と分けることもあります。現代の詩は、自由詩で叙情詩のものがほとんどです。
 しかし、古くからある作品は、実際に読もうとしても現代との仮名遣いや言葉の意味の違い、題材になっている時代背景の違いなどから、内容を理解するのが難しいと感じている人もいるのではないでしょうか。
 そこで、今回はより深く作品が理解出来るように、現代語訳が付いていたり、作品の背景となった場所の写真や、読まれた時代について解説されていたりする本を紹介しています。
 短歌も古典のイメージを強く持っている人がいるかもしれませんが、現代にもたくさんの歌人がいます。現代の作品は、私たちの日常の体験や情景などが題材になっていることが多いため、より作品に共感出来るのではないでしょうか。また、見るだけで楽しめるようなデザインに凝った歌集や詩集も展示しているので、是非手に取ってみてください。



親しみやすい芸術 (2011年10月分)

2011年10月展示

 

 

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 秋と聞いて皆さんは、何を思い浮かべますか?
  スポーツの秋、食欲の秋、読書の秋など、皆さんの興味をそそるものばかりです。そこで今回はその中でも、“芸術の秋”に目を向け『親しみやすい芸術』というテーマの展示を企画しました。
 松江市でも「園山俊二イラスト展」(2011年3月19日~12月4日開催)や「松江市文化展」(2011年10月1日~10日開催)など多くの芸術関連のイベントが開催されています。ただ、芸術と聞いて連想する美術作品や陶芸、書などはやや敷居が高い印象があります。
 そこで、比較的親しみやすいもの、つまりイラストデザインや雑貨、服飾、建築など文化資源学科にも関連したものを取り上げようと思います。また松江には、雑貨作りを体験できるカラコロ工房のような場もあるため、目でみて楽しむだけでなく簡単な手作りにも挑戦できるように作り方などの本も展示しようと思います。
 今回の展示をきっかけに、皆さんにとって芸術が親しみやすくより身近に感じられるものになればなと思っています。
 また、これをきっかけに、ギャラリーやイベントに出かけてみたり、裁縫やイラストなどの趣味に目覚めたりするのも良いのではないでしょうか。



和の文化について(着物・茶道・和菓子)(2011年8月分)


2011年7月展示PDF

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 皆さんは、「松江ほど“きもの”の似合う都(まち)はないプロジェクト」(略称:きもの都(まち)プロジェクト)を知っていますか。このプロジェクトは、「松江開府400年事業」における市民参加型プロジェクトとして2007年から実施されているものです。「着物姿で出かけやすく、出かけたくなる都(まち)松江」を目指して、ボランティアスタッフ企画の「きものファッションショー」「きものでそぞろ歩き」など、着物で参加できる機会や着付け体験、勉強会が「松江開府400年祭」の一環として開催されています。
  今回の展示では、このイベントにちなんで、松江に深く関係のある「着物」「茶道」「和菓子」についてとりあげています。
  松江に根付いている茶の湯の文化については、江戸時代後期の大名茶人として知られる、松平不昧公(七代藩主治郷 1751~1818)の影響が大きいと言われています。松平不昧とは、藩主としての務めを果たしながら、茶道を究め、名物茶器の蒐集を行い、さらに茶道具の研究成果を著書に著し、不昧流の祖となった人物です。
  不昧公の蒐集した茶器の名品・銘菓は「不昧公好み」として現在も伝えられています。これらの和菓子は、江戸から明治への時代の変革の中で製法が失われていましたが、わずかに残された文献などを頼りに職人によって復刻されました。「山川」「若草」「菜種の里」と言った不昧公好みの和菓子は、今でも松江を代表するお菓子として親しまれています。
  今回の展示では、着物と茶道の本の他に、和菓子に関する本や茶器に関する本もあわせて展示します。
  松江に根付く和の文化をより広く知ってもらい、着物や茶道を自分らしく楽しむための参考にして貰えたらと思います。



世界の国の文化を知ろう(2011年7月分)


2011年7月展示PDF

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 世界の国や地域の様々な文化に触れるきっかけにしてもらいたいと思い企画しました。
  今回の展示では、書かれている内容によって、本を3つに分けて展示しています。
  1つ目は、国や地域についてのいろいろな情報が書かれている本です。この本には、歴史や文化、観光地や食べ物などたくさんの情報が書かれています。そのため、その国や地域について広く、深い情報や知識が得られると思います。
  2つ目は、テーマに沿って、情報が紹介されている本です。テーマは、「景色」や「ポスト」、「雑貨店」など様々あります。そのため、自分が好きなことや、興味のあるテーマから本を選び、世界の文化に触れてもらえたらと思います。
  3つ目は旅行記で、今回は特にコミックエッセイを展示しています。著者が興味のある地を実際に旅行し、そこでの体験や経験、感じたことを書いています。旅行ガイド本には書かれていないような、現地の人のごく普通の生活風景や、旅行中に起こったハプニングなどの楽しい話が書かれています。
  どの本もたくさんの写真やイラストなどで紹介されています。気軽に手に取って、世界の文化を身近に感じてみてください。
  また、興味をひかれた場所があった人は、夏休みにぜひ旅行に出かけてみてはどうでしょうか。



松江開府400年記念 もっと松江を知ろう(2011年6月分)

 

松江開府400年記念PDF 

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今回、松江の歴史に関する本を展示するに当たり、松江城築城に関する本や、堀尾氏に関する本を中心に展示します。また、食や観光に関しては、松江のグルメに関するものや松江での暮らしについて書かれた図書を展示します。

松江市では築城400年にあたる2007年から2011年までの5年間を「松江開府400年祭」とし、さまざまなイベントを開催しています。テレビや雑誌、新聞記事などで目にした人もいるのではないでしょうか。

1607年(慶長12年)、堀尾吉晴により城と城下町の建設が始まり、1611年(慶長16年)に松江城を中心とした城下町松江が完成しました。開府400年祭の最後の年である2011年は、3月から12月にかけて「松江開府400年博」が開催されます。400年博では、319日に開館した松江歴史館と松江城をメインエリアとし、まち全体で松江の歴史に触れることが出来る、季節ごとの様々なイベントが開催されます。今回の展示では、松江開府400年記念博覧会のガイドブックも展示しますので、イベントに出向く際の参考にして貰えたらと思います。

また、開府400年祭のイベントで松江市を歩く際、歴史だけではなく、現在の松江のグルメや観光スポットにも注目してもらえたらと思い、観光ガイドブックや松江での暮らしを綴った本も展示したいと思います。

松江には、私達が知らない魅力がたくさんあります。宍道湖の景観はもちろん、古くから根付いている文化、おしゃれなお店やおいしいお店…。まちを歩くと自分なりの発見がたくさん見つかると思います。

ガイドブックなどを参考にしてもらい、松江の歴史に触れ、新たな発見や素晴らしいところを見つけ、もっと松江の暮らしを楽しんでもらえたらと思います。

 

防災意識を高めよう(2011年4月分)

4月展示 PDF

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 平成23年3月11日に、国内の観測史上最大となるマグニチュード9.0を記録した、東北地方太平洋沖地震が発生しました。多くの建物が地震や津波の被害に遭って倒壊し、そして多数の死者や行方不明者が出るなど甚大な被害となっています。そこで、みなさんには展示を通して災害についての知識を持ち、防災意識を高めてもらいたいと思います。
 災害には、交通事故や列車事故などの人為的な原因によって起こる人的災害と、地震や火山の爆発、台風、津波などの何らかの自然現象が原因で起こる自然災害とがあります。人的災害については、日頃から注意することで防ぐことも可能ですが、特に自然災害については、いつ、どこで起こるか分からないため、防ぐことが難しく、誰もが被害に遭う可能性があります。そのため、未然に備えをしておくことで、被害が回避出来たり、被害に遭った場合にも影響を少なくしたりすることが出来ます。
 日本では1960年に、防災意識の向上のために9月1日を「防災の日」としました。この9月1日が「防災の日」となった理由は、1923年の9月1日に、死者・行方不明者が10万人を超えたという「関東大震災」が起こった日であるからです。そのため、「防災の日」を含む1週間は、「防災週間」として、防災についての知識を広める活動がされたり、防災訓練が実施されたりと防災に関する行事が行われています。
 以上のことから、「防災の日」や「防災週間」の期間だけではなく、普段の生活から災害に備えて、防災対策をしておくことが大切です。
 今回の展示では、自然災害の仕組みについて書かれた本や、防災の知識について書かれた本を展示していますので、是非参考にしてみてください。

 

社会人になるあなたへ(2011年2月分)

2011年2月企画展示 PDF

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 みなさんは卒業後の自分のことについてどれくらい考えたり、準備をしたりしていますか。
今の時期、1年生は就職活動などで、2年生は卒業式が近づいてきていることから、卒業後の自分について考える機会が増えているのではないでしょうか。そのため、今回の展示ではこれから卒業し、「新社会人」としてみなさんが働き始める時に役立つ本を展示しようと思います。
 社会人として知っておかなければならないマナーはたくさんありますが、仕事上よくあるのは電話や来客への対応です。みなさんが電話受けた際に、担当者が席を外していたらどのような対応をするとよいのでしょうか。そのほかに、冠婚葬祭の場では、決まった服装や振る舞い方があることは知っていても、よく考えると不安に感じる部分があるのではないでしょうか。また、お中元やお歳暮と言った言葉を耳にしたことがあると思いますが、これらはどんな意味を持ち、いつごろ誰に贈るものなのでしょうか。
 このような社会においての様々なマナーやルールについて書かれた本を紹介していますので、将来のために一度、目を通してみてください。
また、卒業し「社会人」になるのをきっかけにひとり暮らしを始める人もいると思います。そのような人のために、料理をはじめ、家事について書かれた本も展示していますので、新たな生活を楽しく過ごすための参考にしてください

 

 バレンタインデー (2011年1月分)

2011年1月企画展示 PDF

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2月と言えば、バレンタインデー。この時期は街のいたるところでバレンタインフェアを目にします。
近年のバレンタインデーでは、気になる相手に贈るだけではなく、友達の間で贈りあう「友チョコ」や、自分へのご褒美として買う「マイチョコ」などが流行し、様々な形で親しまれるイベントとなっています。そこで図書館でもバレンタインデーに関する図書を展示しようと思います。
バレンタインデーにチョコレートを贈るのは、日本だけの習慣ということを皆さんは知っていますか?欧米では男女がプレゼントを交換しあうという所が多いとの事。欧米から始まった習慣が、日本独自のスタイルにアレンジされて今のバレンタインの形となっているようです。
皆さんは、今年のバレンタインはどの様な贈りものを考えていますか?贈りものをする時に何か気をつけていることはありますか?ちょっとしたマナーや心遣いを知っていれば、贈りものをした時により相手に喜んで貰えるようになります。
今回の展示では、多くの人に親しまれているバレンタインを通して、贈りもののマナーや、人との付き合いで必要となる基本的なマナーに関する本を展示したいと思います。実用的なものとして、お菓子の本やラッピング・メッセージカードの本もあわせて展示しますので、バレンタインの贈りものをする際にぜひ役立ててみてください。
また、先に書いたように、バレンタインの始まりについてや、日本独自のバレンタインとはどの様なものなのかが書かれている歳時記の本も展示します。歳時記には日本の様々な行事が説明してあるので、これを機にバレンタインだけでなく日本の行事にも関心を持ってもらえたらと思います