藤吉 知美(ふじよし ともみ)
職名 |
教授/学科長 |
研究分野 |
アメリカ文学(研究内容を詳しく知りたい方はこちらへ(外部サイト)) |
教員メッセージ
アメリカ文学の作家は多種多様ですが、その中でも、ヘンリー・ジェイムズという19世紀の作家に興味を持っています。ジェイムズの小説は、フランスやイギリス、イタリアを舞台としていることが多く、彼の作品を読むことでアメリカはもちろん、ヨーロッパについても知ることができます。またジェイムズは、当時の消費社会が生み出す欲望や、それにかられる人間の弱さ、また自由を愛して理想を追求する主人公の姿を、心理リアリズムという手法で描いてきました。意識の流れを言葉にするため、難解な表現もありますが、人の感情や考えはいつの時代も変わらないな、と共感することも多くあります。現代にまで読み継がれている文学作品には、そういう魅力があるのですね。主な担当授業
・文学と文化IV(1年次秋学期)
19世紀から20世紀初頭に書かれた代表的なアメリカ文学作品を読みます。作品を読むには、英語の力だけではなく、作品の背景を知ることも大切です。そのため、作家の経歴や、作品が生まれた歴史的、文化的背景なども学んでいきます。授業では、各作品のエッセンスとなる部分を読みますので、興味のある作家や作品を見つけたら、ぜひ作品全体を読んでみてください。この授業を通して、アメリカ文学作品に親しんでもらえると嬉しいです。
・文学と文化V(2年次春学期)
20世紀における代表的なアメリカ文学作品のエッセンスとなる部分を読みます。作品の理解を深めるために、背景知識についても学びます。文学作品を読んでいると、内容をどのように解釈すればいいのか悩むこともあると思いますが、疑問に感じたことを授業で発表してみましょう。また他の人の意見を聞いて自分の考えを振り返ってみましょう。それが作品の理解につながります。